GW明けの先週、92歳のプライベートクラスのおばあちゃんが
何も言わずクラスを欠席した。
日頃から面白いおばあちゃまで、
「この歳になって英語をやってるなんて恥ずかしいから
一緒に住んでる息子には内緒にしてるので自宅には
電話しないでください」
と常々言われていたから、心配でも電話できなかった。
お年だし、心配で心配で、おばあちゃまがよく行く美容室へ行って
「最近来てませんか?」と聞いたけど来ていないって。
お願いだから生きていて。また笑顔を見せて。それだけ願っていた。
1週間経ってまた欠席したら、自宅に電話してみることにして
とりあえず待つ事にした。今週金曜日まで。。。。。
今日、その美容室から電話があった。
「おばあちゃま、来てるわよー。」って。
心臓が急に苦しくなってGW頃から15日も入院していたんだって。
おばあちゃまと直接お話すると、いつもの元気で明るい声はどこかへ消え
「もう英会話へは行かれません。こんな身体だし、、、。」
電話の向こうで涙を溜めているおばあちゃまが想像できた。
電話だからどんな状態なのか見えなくて、
もう付き添いなしでは歩けないのかなとか、やつれちゃったのかなとか、
困惑した。
「じゃあ、みなさん、お元気で。。」とおばあちゃまが電話を切った。
え? もう会えないの? もうあの笑顔に会えないの?
こんな終わり方やだよ、、、。
涙が溢れた。
もう英会話に来れないだけじゃなくて、会うこともできないなんて
どうしても納得がいかなくて居ても経ってもいられずに
すぐに美容院へ車を飛ばした。
小さな美容室の待ち合い室には、静かに座っているおばあちゃまがいた。
私達を見るなり、笑顔と寂しい瞳で迎えてくれた。
おばあちゃまはすぐに私の手を取って。私は今にも泣きそうだった。
でもせっかく退院してきたおばあちゃまに、今まで泣いていた
赤い目だけじゃなく本物の泣き顔なんて見せたくなかったから、
無気質な天井を何度も見上げた。
心臓が弱ってしまって、手術をしてペースメーカーを付けた
おばあちゃまは、「怖い、怖い。」と何度も言っていた。
「せっかく英語で少し会話ができるようになったのに。。。」
「楽しかったのに。。」
そう言われると、かける言葉がなかった。
すかさず美容室のおばさんが
「今日だって退院そうそう自宅からここまで自分で歩いてきたんだから
すぐに元気になって、また英会話できるわよ〜」って。
え? 退院したその日に自分で歩いて、美容室に来たの?
信じられない。さすがスーパーおばあちゃんだ。
だてに92年生きてないわ。笑
30分も話しているといつものおばあちゃまに戻って
今日ハチに手を刺された私のことを気遣ってくれ、
「私なんて、子供の時に顔がハチに刺されて
弟にBig Pig Faceって長いこと笑われたのよ〜」と
笑顔を見せてお腹から笑っていた。
美容室のおばさんのおばあちゃまを勇気づける言葉や
おばあちゃまの優しい笑顔が私までも勇気づけてくれて
みんなの気持ちがひとつになった。
また英会話やろうって。
元気になって、戻って来てくれる事を心から祈っています。
大好きなおばあちゃまへ。